2017年04月07日

(2017/04/07) 『FREE』読了



以前、ハードカバー版が出たころに一度買ってたのですが、いまいちピンと来なくて捨ててしまったのですが、ペーパーバック版が出たので、買い直して読みなおしてみたらメッチャ面白いっすね…

特に、WEB漫画はモロにこの話題に当てはまるというか、いまの自分が目指していることがまさにこれなので、いろいろ考えさせられました。



フリーの流れに対する作戦のひとつは、解説文から引用すると、『新しい希少を探そう』だそうで、

これまで希少性ゆえに価値があったものが潤沢化していく最中でも、次の希少性が準備されているということだ。

(中略)

かつての輝きにすがるばかりではなく、新たな希少を発見するべきである。そこにリソースを投下し、次代の換金化を構築するのが、企業のみならず、国家やわれわれ個々に突き付けられた今日的な課題でもあるのだ。(P422)

自分の場合これは、エロ同人だとイメージしやすい気がします。

かつては『お姉さんとショタ(男の子)』の組み合わせを示す『おねショタ』の概念が浸透しておらず、それなりに希少性が高かったのですが、現在ではすっかり一般化して、掃いて捨てるほど作品が出ています。

しかし、おねショタ作品が潤沢化すると、今度はおねショタファンの間で『たまにはロリ娘のおねショタも読みたい』とか、『モンスター娘のおねショタが欲しい』とか、細分化されたニッチな需要がそれなりの数になってくる気がします。そこを狙えという感じでしょうか。



しかしそれも、エロや二次創作だと自分なりにはイメージできるのですが、オリジナル漫画作品だとイメージしづらいです。

というか、実際に目にする光景から考えると、非エロ作品の場合は順番が逆で、センスのある狂人が無人の野にひたすら奇妙かつ異様にクオリティの高い謎の作品群を積み上げたら、なんか評価する人が一定数出てきて、結果的に無から新しい需要が生み出されて、独自性の高い希少な作品群ということにされていく、という感じな気がします。

しかし基本的には無人の野ですので、たいていは爆死するでしょうし、運よく人が集まってきたとしても、あまりにも奇妙な作品すぎて収益化のテンプレに当てはめられず、換金不可能なケースが多いような気もします。
posted by 牛帝 at 23:19 | 漫画文