2015年05月22日

150522 チラシの裏

あまりにブツ切りで終わるのも後味が悪いので、ひとつふたつ加筆を。

まず、創作活動を引退しようと思ったことに関してですが、「もえど」の結果が原因ではなく、ずっと前から考えていたことです。
数年前から、未完結だった作品の最終回を描き続けて、いつでも活動の幕を引けるように動いてきたことは、僕のブログやTwitterを見続けて下さった方ならご存知かと思います。

「もえど」の結果がどうであれ、これが終わった時点で創作活動を終わりにするつもりでした。それが予定よりも少し早まっただけです。



また、創作活動に関してですが、よくよく考えてみると、「漫画が大変」というよりは、「一般公開する漫画を描くのが大変」なのではないかという気もしてきました。

僕は、WEBでは微妙に知名度があることもあって、一般公開する作品に関しては、以下の面倒くささ、ハードルの高さが半ば義務化されてしまいます。

・高い品質と話題性の保持
・企画の厳選
・定期的な更新
・完結するまで描く
・高画質な作画
・全コマ絵を埋める
・テキストの清書
・Twitter等で発言に気を使う

パートタイマーとして働きながら、これらのハードルを飛び越えていくのが非常にキツいため、引退を考えていたのですが、むしろ逆に考えて、誰にも見せない「自分専用作品」をチラシの裏に描くのであれば、完全に自由なのではないかとも思いました。

なので、「創作活動を終了する」が当初の予定でしたが、逆に「ネット活動を終了して、創作活動はオフラインで続ける」のはどうだろうとも考えています。いわゆるヘンリー・ダーガースタイルです。

現実にやってみると難しいかもしれませんし、ネトゲ中毒者がなんだかんだでまたネトゲに戻ってくるアレにならないとも言い切れませんが、今回は「当たり前」だったモロモロを考えなおす良いキッカケになったので、自分にあった道を模索していきたいと思います。
posted by 牛帝 at 14:36 | Comment(9) | 漫画文
この記事へのコメント
先のコメントでは、失礼な物言い致しました。申し訳ありません。

更新されて、ホッとしています。

もちろん、創作活動の幕引きに動いていたのは、承知していたつもりですが・・。

自分で「ネットそのものから卒業ウンヌン」書いておきながら、いざ、宣告されるとショックです。


ヘンリー・ダーガーは、無知ですので初耳でした。「スゴイわ、この人!」というか言葉もないですね。

「ひきこもり創作人」と聞いて、まず思い浮かべるのは、私の場合、セザンヌでしょうか。

あと、ひきこもりではなかったんですが、私の尊敬する「無名の創作人、永見七郎」ですね。
亡くなる90近くまで「チラシの裏」のような手製の自由帳に、詩と絵を描き続けた偉大な人です。


それでも・・本当に勝手ですが、ひょっこり戻ってきてほしいです。

「牛帝」先生は、まぎれもなく創作作家でした。

名前を変えても「作品」を見れば一発で判りますからね。
Posted by 何様かたひら at 2015年05月22日 21:02
ネトゲとは言い得て妙ですね。
またやりたくなったら自由に復帰してほしいです。
ハードルが半ば義務化されているというのは、気にしすぎではないでしょうか?
「嫌われる勇気」という本が役に立つと思います。
Posted by ロ無線 at 2015年05月23日 04:52
お疲れ様です

牛帝氏の疲れなんとなくわかります。昨今のweb界はただ面白い漫画をじっくり描いて、それがくじのようにウケるかウケないかではなく、数売っちゃ当たるかのように短いものをたくさん発表し、話題を提供し続けられる人が多くの支持を集められるようになっています。

口コミにしても以前は徐々に徐々に手応えを感じられたのが、今や注目を浴びるとしたら瞬間爆発的な勢い。しかも期待に応え続けるタフさがなくてはヒットまでには至りません
だから氏の感じてる心理的ハードルの気持ちもわかりますが、やはり色々考えるよりも先に手を動かすしかないかと思われます

大体、もえども何故牛帝氏自身が作画されないのか不思議でした
同人王はいま見ても面白いですが作画が不安定な部分はやはり目立ちます
しかし最近の牛帝氏の絵を見てると、素直に上手いと賞賛できるほど作画が安定しています

客観的に見ていて、せっかくかつて牛帝氏が望んでいた「画力」を手に入れたのにどうして描かないのかが不思議です

かつてwebや同人で活発的に活動し、商業進出した方達が、賞を取って雑誌掲載を経験したり、単行本1,2冊出したかと思うとパッタリと姿を消すことがままあります。
あの人は何故描かなくなってしまったのだろうと思うのですが、やはりみんな牛帝氏の挙げるような心理的ハードル(一度プロとして表に出た以上のプライド?でもあるかもしれません)に一度は押しつぶされてるのかもしれません

私は基本的に漫画という媒体は苦労の割に、それほど報われないものと思っています
氏の掲げるヘンリーダーガーを目指すならばいっそ漫画は休んで絵画に走るのも良いかもしれませんね
Posted by at 2015年05月23日 06:16
一読者です。長い間、読ませてもらいありがとうございました。
健康をお祈りしております。
引退後は、楽しんで下さい。
Posted by at 2015年05月23日 21:54
ぎょええー。牛帝先生が引退!?それは漫画界の宝を失うに等しいですよ。先生辞めないでー。竹熊先生助けてー。いやだよー。
Posted by あんにんどーる at 2015年05月24日 08:20
お か え り (実家のような安心感)
Posted by jimiko at 2015年05月26日 09:22
牛帝兄貴復活の報に喜びを隠せない。
Posted by at 2015年05月26日 20:01
金儲けと創作意欲の間で悩んでるうちに
そのうち牛帝は考えるのをやめてフォークリフト免許をとることにした(第二部完ッ!)
Posted by 名無しさん at 2015年05月26日 23:41
もえど(ネーム)拝読いたしました。
人生何度でも滝登りに挑戦できますから、また気が向いて登りたくなったらいつでも応援していますよ

……って、この台詞も前に言った気がするなあw(小説版もえどの時だっけ?

;---------------------------------------
もえどの感想です。
小説版『喜多川歌麿 vs モエキング』との比較考察が中心です(以下、小説版・漫画版と呼称)。

栄屋やコトちゃん(漫画版での新規キャラ追加)は、とても良かったと思います。漫画に起こすにあたって、キャラ立ちさせよう、ヒロインを立てよう、「栄屋 vs 蔦屋」という対決の構造で話の筋を一本化しよう、といった推敲があったことが想像に伺えます。
登場人物を歌麿との関係性の近い周辺キャストで固めたことで、名もなき浮世絵師仲間がふらっと現れて出張るような不自然さも解消されました。

小説版では、萌え祭やコスプレ喫茶が出現するなど萌え絵の登場によって江戸の町が急速に変化し、未来の萌え文化のレベルに追いついてくるという外面的な変化を描いていたのに対して、漫画版では逆に、時代の変化に取り残される人々の焦燥(内面的な心情)を描く構成に変更されていますね。これによって、江戸人元来の「粋」を貫くといった熱い台詞を語る場面が多く登場し、そこに牛帝節の効いた台詞回しが上手くハマる形となりました。牛帝さんの持つ世界観への強い引き込み力を感じさせ、この変更はより作風にマッチしたものになったと思います(んでも、牛帝さんのプレッシャーを思うと、自分に期待される作風や評価を意識した作りなのかなーとも心配したり……。

小説版を再編したことで良くなった部分もあれば、削りすぎが気になる部分もありました。とりわけ、萌え絵についての説明(萌え絵が浮世絵より優れている点)が端折られたのはバツかなー。小説版劇中では、萌え絵師には解剖学や透視図法といった西洋美術の技法を備えている話を交え、萌え絵は体の描写に説得力があることが浮世絵との差になっていると明確に語られています。故に、後の展開で、歌麿がiPhoneの写真を見て上手くなる、コトの裸を見て上手くなる、という重要なシーンが「体の描写に説得力を得たから」と意味をもつわけです。漫画版は小説版では弱かった弱点(体の描写力)の克服部分が「ヒロインの裸」によって補完され良くなっています。しかし、その反面、克服すべき課題(弱点)の提示については「体の表現が」と何度か台詞に出てはくるんですが、これだと弱いですよね。他にも、決戦で歌麿が描いたのが男衆に売れるお色気系の絵だというのも小説版にあった前置きがなくなっていますし、小説版から残したところは、いくつか細かいほころびが気になります。いやまぁ、漫画版もそれなりに伝わるんですが、勝負どころの説明が漠然としている分なんかよく分からないけれどヒロイン力で勝ったみたいな印象が強くて、改めて小説版を読み直すと合点がいく説明があるのにこの辺使わないのは勿体ないなあと感じました。

あと、主役の定まりが悪いまま話が進んでいった印象を受けました。
「栄屋サイドが主人公側だと思って読み進めたら、主役は歌麿(蔦屋サイド)だったぜ……ってか真ボスはコトちゃん!?……ファッ」という感じw
5話目から急に一気読みする形になったことで余計にそう感じてしまうのもあるだろうし、ネームから作画に移る段階でキャラクターの描写を厚くするために引き延ばしてるっぽい感じもあるので、それらのテンポ違いを留意して読まなくちゃだけど。
一話一話個別に見るとキャラが立っていて面白いのですが、通しで読むと物語の導入部分は主役を食いすぎた印象です。小説版から萌え絵師サイドの話はカットしているのですから、統一感に欠けるように思います。

総評
新たに足した部分は完成度も高く良かったが、残した部分は切り口の縫製が不十分で惜しいと感じた。
小説版で一度形にしたものを新しく組み直すやり方ってのがそもそも変則的で普通に作るより難しいのかも。
コトちゃんはマクドナルド可愛い(小並感

;----------------------------------------

アラサーおっさんからのヘンリー・ダーガーはつらいッス。ああいうのは女の子におにんにん付けちゃうようなピュアさが無いと、篭っても汚い雑念ばっか頭に浮かんできますし、気付いたらエロサイト見てます。
理想ではありますが、何かをやめる時は何か新しいことを始める時であった方が精神的に良いです。私も色々嫌になって疲れてやめてしまった時が精神的に一番地獄でしたから。まぁ、どういう形であれ、新しい道へと進むことは歓迎しますし、応援したいと思います。オンでの活動がなくなると、私みたいなオンでしか付き合いのないヤツは寂しくなりますけどね。

……とか言って、暫くしたらイカちゃん漫画とか描いてたりしてなw(本当に描いててワロタわ 
Posted by おむすびぃ▲ at 2015年05月26日 23:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: